民間取り込み推進協発足へ/市天然ガス事業化検討委
採掘権取得で作業展開
利活用実現向け環境整備
市天然ガス資源利活用事業化検討委員会(委員長・長濱政治副市長)の今年度第1回の会議が26日、市役所平良庁舎であり、利活用予定者に選定されている沖電開発の提案内容の実現に向け、環境整備を図ることを確認した。民間企業を取り込んだ形で推進協議会を発足させることや資金調達に有用な地域未来投資促進法に係る計画作成などに取り組み、併せて昨年申請した市の採掘権取得に向けて作業を進める。
市は県が実施した試掘調査を受け利活用検討委員会を発足させ2015年には天然ガス資源利活用推進計画書、16年には実施計画書を策定した。17年は温泉施設の基本計画をつくり、(天然ガスと軽油の混合燃料による)発電、野菜栽培、足湯の実証試験を行い、試掘井の試掘権を県と共有の形にした。昨年は利活用事業書を作成。温浴施設事業主体を公募し、沖電開発を選定。レタス栽培の実証試験、採掘権の申請を行った。
今年度は10月ごろをめどに採掘権が得られる見通しで、100%天然ガスを使用した発電機の実証試験を行う。事業を広域的に展開するため、市と関係するホテルや製造業、金融、大学などを取り込んだ形で水溶性天然ガス資源利活用推進協議会を発足させる。民間企業が参入できるように地域未来投資促進法の対象枠になるような事業計画作成を急ぐ。対象枠になると一括交付金や離島活性化推進事業、沖縄振興特定事業推進費の利用が見込めることや環境省や経済産業省の補助金を想定している。
次回会議は11月ごろを予定し、年明けには利活用報告書をまとめる。