平良中が初の九州大会へ/県吹奏楽コン
北中も南九州大会に決定
【那覇支社】23日から沖縄本島で開催されていた県吹奏楽コンクール(主催・県吹奏楽連盟など)で、平良中吹奏楽部が金賞を獲得し、九州コンクールへの県代表に初めて選出された。25人以下で編成される吹奏学部のコンテストでも北中吹奏楽部が金賞を受賞し、南九州コンテスト代表に決まった。宮古から吹奏楽コンクールの九州大会・南九州大会に出場するのは、いずれも初めて。
平良中からは約50人のメンバーが演奏に参加。県代表が決まるまでの間、生徒たちはハンカチを握り締めたり、手を取り合ったりするなど緊張の面持ちだったが、県代表選出が発表されると互いに抱き合って喜びを分かち合った。北中からは約25人が参加し、南九州大会への選抜が決まると、それまで静まり返っていた生徒たちは一斉に喜びを爆発させた。
平良中吹奏楽部顧問の下地健作教諭は「自由曲は緩急がついた楽曲で、生徒たちがとても楽しんで練習してくれた。初めて九州大会へ行けてうれしい」と語った。部長の下地桃愛さん(3年)は「いつもは演奏に必死だったが、今回はとても楽しく演奏できた。先生の指導は厳しいが、私たちの気持ちをのせてくれる。九州で最高の演奏をして全国に行きたい」と次への意欲を見せた。
会場に駆け付けた池城健校長は「宮古島市が、一括交付金で市内の小中学校に今年の2月に楽器を購入してくれた。新品の楽器で生徒たちも楽しく練習し、力を十分に発揮してくれた。市と生徒と指導者に感謝です」と語った。
また、北中吹奏楽部顧問の長濱靖教諭は「40年間吹奏楽に携わってきて、最後に花を持たせてくれた。子どもたちに感謝。新しい楽器を購入していただき、生徒たちがすぐ結果を残してくれたのはすごいこと。皆さんに感謝です」と感無量の表情だった。
部長の目取眞千華さん(3年)は「今年で顧問の先生が定年退職なので最後にみんなで九州に連れていこうって演奏前に話しました。実現できてうれしい。南九州のトップを狙いたい」と笑顔が弾けた。
平良中は、8月24日に熊本県立劇場で開催される九州吹奏楽コンクールに、北中は8月11日に宮崎市民文化ホールで開催される南九州小編成吹奏楽コンテストに、それぞれ出場する。