外科医の仕事疑似体験/宮古病院
医療現場を市民に開放
第4回オープンホスピタルが27日、県立宮古病院で開かれ、親子連れなど約100人の市民が訪れて地域医療の現場で日々行われる医療行為やその役割について学んだ。参加した子どもたちは、電気メスを使った疑似外科手術や医師の診察行為などを体験したほか、病院探検隊では、普段は入れない病院内部を探検しながら、地域医療を守ることの大切さを体感した。
オープンホスピタルは中核病院の役割、機能、設備を広く市民に理解してもらうほか、医療従事者との触れ合いや医療体験を通して、児童生徒に将来の夢を膨らませる機会を提供することなどを目的としている。
オープニングセレモニーでは、放射線技師の上江洲千博さんが「テイクファイブ」や「パプリカ」などを演奏し、会場を盛り上げた。
あいさつで、本永英治院長は「宮古病院は地域住民と共に歩むことを心掛けている。住民一人一人の意見を聞いてさらに地域が求める病院にしていきたい。そのためにもきょうは病院の仕事や役割をみんなで学んでほしい」と呼び掛けた。
診察体験では、白衣を着た子どもたちが聴診器を使ってお互いの心臓の音を聞いたりしながら、医師の仕事を体験した。
また、テレビドラマで注目を集めている放射線科施設では、CTやMRIで撮影した魚やパイナップルなどの映像を見せながら、放射線技師の仕事について分かりやすく説明した。
放射線機器が映し出す映像を見ながら、東小6年の仲間麗愛さんと下地稟子さんは「想像していたよりもすごい映像だったので面白い部分もあるが、少し怖くも感じた」と感想を述べた。
手術コーナーでは、子どもたちがメスを使い、鶏肉を臓器の一部に見立てて職員の指示に従いながら簡易手術を体験した。
そのほか、院内巡りをする探検隊では、職員が施設を案内しながら多種多様な機器を紹介。子どもたちはクイズに挑戦しながら、病院内部の仕事を楽しく学んだ。