検診無料券利用率/宮古島市
子宮頸がん1割以下/乳がんも低水準で推移
2019年度の乳がん・子宮頸(けい)がん検診の無料クーポン券が対象者に発送され、今月から対象医療機関での受診がスタートしている。市の健康増進課では例年クーポン利用率が低く、特に子宮頸がんは10%台にも届いていないことから、対象者に積極的な利用を呼び掛けている。
同クーポン券は、市の指定医療機関および集団(公民館・保健センターで実施する)婦人検診でも活用できる。
クーポンの対象者は、子宮頸がん検診が21歳(1998年4月2日~99年4月1日生まれ)。乳がん検診は41歳(1978年4月2日~79年4月1日生まれ)。
2016年度以降のクーポン利用率は、乳がんが16年度は対象者321人に対して11・2%。17年度は22・3%(対象336人)、18年度が22・6%(同363人)となっている。
子宮頸がんは、16年度が1・4%(対象213人)、17年度が4・8%(同207人)、18年度が6・5%(同201人)と年々増加はしてはいるものの、受診率は10%にも届いていない。
同課では「乳がんも子宮頸がんも早期発見で治すことができる。特に利用率の低い子宮頸がん検診のクーポン対象は、大学生や専門学校生で島を離れている場合もあるかもしれない。それでも帰省した際にはぜひ受けてほしい」と呼び掛けた。
クーポン券を利用して検診を受ける際は、クーポン券、身分証(保険証や運転免許証など)を忘れると受診できないことから同課では注意を呼び掛けている。
クーポン券が利用可能な医療機関は、子宮頸がんが奥平産婦人科(72・3026)とみやぎMsクリニック(75・0722)。
乳がんのクーポン券は、マンモグラフィー検査のみに活用でき。宮古では宮古病院のみで検査可能。検診の際には、市健康増進課健康づくり係(電話73・1978)へ事前の電話予約が必要となっている。
同課では「例年、クーポンの利用は後半に集中するほか、今年度の集団婦人検診は来年1月に実施されることから、できるだけ早めに受診してほしい」と呼び掛けている。