部落会「契約進めたい」/来間の砂浜契約問題
住民説明会を開催
来間島の漁港に隣接する砂浜の部落有地の賃貸契約問題で、来間部落会(大浦邦夫会長)は27日、来間公民館で住民説明会を開いた。住民ら約20人が参加し、契約書の内容を確認した。賃貸料は年間50万円で契約期間は5年。住民からは賛否両方の声が上がった。説明会後、大浦会長は「住民から出た賃貸料の支払い方法については修正し、先輩方に相談した上で契約を進めたい」と述べた。
問題となっている場所は、来間漁港に隣接する「パチャ」と呼ばれる砂浜。部落会はこの砂浜を反社会勢力に利用さないことを目的に、部落有地を賃貸させることを進めている。
この日は契約相手の「アイランドドリーム」の平井裕渉社長らが同席し、事業計画を説明した。平井社長は「管理棟は自然と一体となる施設にしたい。ジェットスキーはレスキューやパトロールに使用する考え。砂浜を安全に使えるよう管理したい」と理解を求めた。住民からは「契約期間が長過ぎる」「契約前に工事したのはなぜか」「臨時総会を開いて決定してほしい」などの意見が挙がった。
部落会役員らは支払い方法を、年度初めに先払いする意見は取り入れるが、契約期間の短縮や臨時総会の開催は受け入れない方針。
これまで部落会は5月26日に臨時総会を開き、部落有地を賃貸することを提案。賃貸については承認を得たという。臨時総会後には住民からの企画書を受け付けたが、提出はなかった。
その後、7月1日に砂浜に重機が入っていたため、住民らは「仮契約の内容も知らされていないのに、工事が始まった。早急に説明会を開催してほしい」と要望していた。