亀川六段がA組優勝/市長杯サマー囲碁まつり
B組 本村五段、C組 川上四段/大勢の参加者でにぎわう
宮古島市長杯2019サマー囲碁まつり(主催・同実行委員会、共催・日本棋院平良支部、宮古毎日新聞社、協力・こすみ囲碁教室)が28日午前10時から、同教室で行われた。A組(六段以上)では亀川実六段が初優勝した。B組(五段クラス)は出場者の中では最年長の本村寛雄五段(84)。C組(四段以下)では川上勲四段が初優勝し、五段に昇段した。
サマー囲碁まつりは毎年、大勢の参加者でにぎわっている。今年も46人(A組11人、B組22人、C13人)が参加した。
開会式で黒島正夫実行委員長は「囲碁は時間を忘れさせる素晴らしい趣味。年を取ってからやっていて良かったと思う」と述べ、囲碁文化の普及に期待を寄せた。
下地敏彦市長は「切磋琢磨(せっさたくま)しながら、1日を楽しんでください」と激励した。
対局は手合割で行い、盤上では日ごろ鍛えた力がぶつかりあう、熱い戦いが繰り広げられた。
A組の優勝争いは亀川六段、平良博彦八段格、池村浩明六段の3人に絞られた。2勝同士亀川と平良の対戦は亀川が勝ち決勝進出。決勝は亀川と池村の戦いとなった。
亀川は序盤に地を稼ぎ、池村は要石を取り上々の滑り出し。池村は厚みを生かしてじっくり打ち進めたが地合で一歩及ばなかった。
亀川は囲碁大会では優勝経験の多いベテランだが、市長杯サマー囲碁まつりは初優勝という。「初優勝はうれしい。11月に宮古囲碁名人戦があるので、この勢いで頑張りたい」と語った。
B組では本村寛雄五段、福嶺常一五段、下地春義五段の3人が3戦全勝で並んだ。抽選で下地の2位が決定。本村と福嶺の決勝は本村が、ベテランの持ち味を発揮して優勝した。「優勝はうれしい。これからも囲碁を楽しみたい」と話した。
C組の優勝戦、川上四段と洲鎌玄勇二段の対局は、地の囲い合いとなったが川上が逃げ切った。川上は「1回戦の宮城秀政三段との対局が苦しかった。1回戦に勝てて調子に乗ることができた。五段でも五分の成績が残せるよう頑張りたい」と笑顔で話した。
閉会式で伊志嶺幹夫宮古毎日新聞社長は、大勢の愛好者が参加し盛り上げていただいたことに感謝した。
成績は次の通り。
【A組】優勝=亀川実六段(3勝)▽2位=池村浩明六段(2勝1敗)▽3位=平良博彦八段格(同)
【B組】優勝=本村寛雄五段(4勝)▽2位=下地春義五段(3勝)▽3位=福嶺常一五段(3勝1敗)▽敢闘賞=伊波満五段(3勝1敗)、上地孝彦五段(同)、奥平寛長五段(同)
【C組】優勝=川上勲四段(4勝)▽2位=洲鎌玄勇二段(3勝1敗)▽3位=上地健三二段(3勝1敗)▽敢闘賞=大里明教二段(3勝1敗)