宮古勢が金賞総なめ/県吹奏楽コンクール
宮高、平良中、北中快挙
市長、教育長「九州でも頑張って」
県吹奏楽コンクールで金賞を受賞し、初めて県代表に選ばれた宮古高校、平良中学校、北中学校の吹奏楽部の代表生徒と関係者が30日、市役所平良、城辺の各庁舎を訪れ、下地敏彦市長や宮國博教育長に最高賞受賞を報告しながら喜びを共有した。下地市長は「本当に素晴らしい成果だ」と手放しでたたえ、「九州でも頑張って」と激励した。
3校は、23日から27日にかけて開催されたコンクールで金賞を受賞。宮高は金賞7校のうちの2校の代表校に選出され、県内離島勢初の県代表校となった。
平良中は参加65校の中から金賞と県代表(3校)に選ばれ、県吹奏楽連盟によると、1999年度の石垣第二中学校以来の離島代表校となった。25人以下で編成される北中も同じく金賞に輝き、県代表として南九州大会出場を決めた。
受賞報告には各校吹奏楽部の部長ほか顧問、保護者ら関係者が同行した。
下地市長への報告で、宮高の部長を務める伊良波陽南(ひな)さんは「県のコンクールでは、悔いが残らない自分たちらしい演奏ができた」と振り返り、「九州大会では、同じ音楽に取り組む県内高校生の思いも背負いながら、感謝の気持ちを忘れずに自分たちの演奏をしたい」と話した。
平良中部長の下地桃愛さんは、昨年度宮古島市が楽器を購入してくれたことに感謝し、「コンクールでは楽しく悔いの残らない演奏ができました。いつもより良いサウンドを出すことができたのも楽器を頂いたおかげです」と笑顔だった。
北中部長の目取眞千華さんは「南九州大会に行ってもトップを目指して頑張りたい」と意気込んだ。
報告に下地市長は「宮古勢が賞を総なめするなんてなかなかないことで本当に素晴らしい。一番良いことはみんなが楽しんで演奏したこと」と音楽に取り組む姿勢を評価し、「これからも頑張ってほしい」と一層の活躍に期待を込めた。
この席で話題に上がった宮高吹奏楽部の楽器購入費の助成について、「古い楽器で代表になれる演奏をしてみせたのがすごい。市として(購入助成を)考えてみたい」と前向きだった。
市教育委員会では、宮國教育長や下地信男教育部長が生徒たちを拍手で出迎えた。宮國教育長は「今回のコンクールでの結果には大変驚き、教育委員会としても喜んでいる。このまま勝ち進み、全国一を達成してほしい」と激励した。