「海は県民の共有財産」
土木事務所など
愛護月間ちなみモデル清掃
国土交通省が定めた7月の海岸愛護月間にちなんで宮古土木事務所(平良勝一所長)などの関係機関は30日、宮古南静園裏側で海岸モデル清掃を実施した。平良所長ら総勢約50人が参加。強い日差しの下、参加者らは汗びっしょりになりながら、プラスチック製のブイ(浮標)や浮き球、ペットボトルなどの漂着ごみを拾い集めた。
海岸愛護思想や防災意識の普及と啓発を図ることを目的に実施。宮古土木事務所の他に、宮古保健所、宮古福祉事務所、南静園、市観光課などが参加した。
開始式で、平良所長は「近年、社会経済活動による汚濁や漂着ごみ等、さまざまな事情により海の環境悪化が懸念される状況になっている。宮古の海岸においても、同じような状況が見受けられる」と述べた。
その上で「特に四方を海に囲まれている宮古においては、海岸は生活に欠かせない貴重な生活空間であり、県民の共有財産としていつまでも良好な状態に保っていくことが必要である」と強調し、体調に配慮した安全な清掃活動を促した。
この後、参加者らは軍手をはめ、ビニール袋を手に打ち上げられたプラスチック類やカン類、ゴム類などのごみを回収し分別した。
参加した南静園職員の長嶺祥子さん(40代)は「昨年と比べると、思った以上に漂着ごみは少なかった。きれいな砂浜に戻ったので、市民も遊びに来てください」とアピールした。