有効求人倍率1・47倍
宮古6月雇用
前年同月比15カ月ぶり低下
宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古、伊福美香所長)は30日、2019年6月の「雇用の動き」を発表した。それによると、有効求人倍率は1・47倍となり前年同月の1・56倍から0・09低下。前年同月同比では15カ月ぶりの低下となった。一方で有効求職者数は3カ月連続で増加している。
前年同月比で低下した有効求人倍率について、伊福所長は「低下したが、求人数も求職者数も前年同月比で増加している。今回は、求人数の伸びよりも求職者数の伸びが大きかったことが低下の要因。新規求人数も同比で大きく増加しているので、管内は引き続き雇用情勢の改善が進んでいる」との見解を示した。
月間有効求人数は1355人で、前年同月比で1・2%(16人)増加。月間有効求職者数は923人で、同比7・7%(66人)増加。
新規求人数は488人で前年同月比では19・9%(81人)増となり、2カ月連続の増加となった。
産業別では、製造業が人で前年同月比で100・0%増。そのうち、食料品製造業が33人で同比1000・0%増となった。
さらに、宿泊業・飲食サービス業も67人で前年同月比318・8%増。生活関連サービス業・娯楽業が24人で同比166・7%増となるなど、観光関連産業の求人が多い。
一方で、運輸業は前年同月の21人から27・1%減って9人となっている。
伊福所長は「雇用情勢の改善に伴い、求人が多くなっているので、在職中の人を含めてより働きやすい職場を目指して転職を希望する人が増えている状況にある」と説明した。
新規求職申込件数は214件で前年同月比11・5%(22件)増と4カ月連続での増加となっている。
そのほか、就職件数は134件で前年同月比0・8%(1件)増加。このうち、そのほとんどが島内就職となっている。県内就職件数は128件となった。
今後の動向について、伊福所長は「管内は観光関連産業が好調なので、引き続き有効求人倍率は高い水準で推移していくと思う」と述べた。