小6は全教科で全国上回る/全国学テ
中3は全国最下位
【那覇支社】文部科学省は31日、今年度の全国学力・学習状況調査(全国学テ)結果を発表した。小学6年では国語、算数とも県内の正答率が全国平均を上回る一方で、中学3年は国語、数学のほか今回初めて実施された英語でも全国平均を下回り、全国最下位を脱することができなかった。
県内小学6年の正答率は、国語が68/%と全国平均の63・8%を4・2ポイント上回った。昨年度は国語で全国平均を0・7ポイント下回っていたことから、大幅な改善といえる。算数の正答率も68%で、全国平均の66・6%を1・4ポイント上回った。小6の算数が全国平均を上回るのは6年連続。
中学3年の正答率は、国語が68%で全国平均を4・8ポイント下回った。数学は53%で全国平均を6・8%、英語は50%で全国平均を6・0%それぞれ下回る結果となった。
現在の形で調査が始まった2007年に、中学3年の国語が全国平均を7・6ポイント、数学は13・9ポイント下回っていたことを考えれば、13年間で全国との差は縮小したといえる。ただ、過去5年間だけをみれば、中学3年の国語は全国平均を4~5ポイント、数学は6~8ポイント下回る傾向を続けている。
県教育委員会の平敷昭人教育長は「これまでの『授業改善』に重点を置いた学力向上の取り組みが着実に定着していると捉えている。主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を推進していく」とコメントした。
今年度の全国学力・学習状況調査は4月18日に実施している。県内では、公立小学校262校の6年生1万5350人と公立中学校145校の3年生1万4042人が参加した。