育もう 豊かな緑/全国育樹祭関連行事
緑の少年団が施肥作業/下地小、県代表で活動発表へ
12月に沖縄県で初めて開催される第43回全国育樹祭の宮古地区関連行事が6日午後、県立宮古青少年の家で開かれた。育樹祭で、県を代表して緑化活動を発表する下地小緑の少年団などから約40人が参加し、施肥作業を行いながら市の緑化を推進した。
育樹祭は、継続して森を守り育てることの大切さを内外に発信することを目的に開催されている。今年は12月14、15の両日開催で、14日の行事は糸満市にある県平和創造の森公園で「お手入行事」を行い、15日は沖縄コンベンションセンターで式典行事を開く。
この育樹祭では、下地小緑の少年団が緑化活動を発表するほか、緑化推進団体として、宮古森林組合と美(か)ぎ島(すま)宮古(みゃーく)グリーンネットが功労表彰を受ける。
宮古地区の関連行事には下地小、砂川小、城辺小の緑の少年団が参加した。開始セレモニーで、県環境再生課の安里修課長は「木を育てる活動を通し、継続して森を守り育て、次世代に引き継ぐことの大切さを感じる機会にしてほしい」と児童らに呼び掛けた。
市農林水産部の松原清光部長も「一生懸命育樹活動を頑張って、この夏休みの楽しい機会にしてほしい」と激励。各少年団にイヌマキの苗木を贈り一層の緑化推進を期待した。
この後、桜の木などへの施肥作業を行った。子どもたちは、県や市の担当課から施肥の方法を習いながら丁寧な作業に努め、市の緑化推進に貢献した。
施肥作業を終えると、育樹祭を記念するプランター用の木箱を造った。それぞれ協力して組み立て、育樹祭の機運を盛り上げた。
すべての作業に参加した下地小緑の少年団全体リーダーの羽地舞菜美さん(6年)は「楽しかった」と笑顔いっぱいだった。育樹祭では朝の美化活動やプランターの花の植え替え、水かけ作業など、日ごろの校内活動を発表する。「参加する人に、緑って大切だよと分かりやすく伝えたい」と抱負を話していた。
下地小緑の少年団は7月28日、北海道札幌市で開かれた緑の少年団体験交流大会で「緑の奨励賞」を受賞するなど、その活動が内外で高く評価されている。