宮古全域に暴風警報/台風9号
きょう昼すぎまで暴風/猛烈な勢力 14号に匹敵
大型で非常に強い台風9号は8日、発達を続けながら宮古島地方に接近した。同日午後9時ごろには中心気圧が915ヘクトパスカルまで下り、猛烈な勢力に達すると見られている。2003年の大きな被害を与えた台風14号に匹敵する気圧。宮古島地方気象台によると、宮古島地方は8日午前11時ごろに暴風域に入った。同日夜遅く(午後9時~9日午前零時)に最接近となり、9日昼すぎ(正午~午後3時)に暴風域を抜ける見込み。
台風9号は8日午後1時現在で、石垣島の南東約190㌔に位置し、時速15㌔の速さで北北西へと進んでいる。中心気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50㍍、最大瞬間風速は70㍍。台風の中心から南西側240㌔と北東側200㌔が風速25㍍以上の暴風域、半径500㌔以内が15㍍以上の強風域となっている。
暴風警報が午前4時24分に発令されたことを受け、宮古島市は長濱政治副市長を本部長とする災害警戒本部を設置。正午には市内全域に暴風災害に関する「避難勧告」を発令した。対象は2万5098世帯、5万5006人。市役所平良庁舎など8カ所の避難所が開設され、午後3時現在で7世帯計9人が避難している。
台風の影響によって宮古島を発着する空と海の便すべてが欠航となった。午前7時30分には伊良部、池間、来間の3大橋は閉鎖。午後1時現在では城辺保良の70戸が停電している。
8日午後2時現在での最大瞬間風速は平良(気象台)で午前11時11分に25・7㍍を記録した。
9日は勢力を維持したまま北西から北北西へ進む見込み。宮古島地方が強風域を抜けるのは10日以降と見られている。