初めて全国平均上回る/全国学テ小学国語
宮古島市「取り組みの成果」
小学校6年生と中学校3年生を対象にした2019年度全国学力・学習調査(全国学テ)で宮古島市は小学国語で初めて全国平均を上回った。ほかの教科でも今回初実施の中学英語以外は、県が目標とする全国平均との差5ポイント以内となっていることから、市教育委員会では「これまでの取り組みの成果が表れている」と評価している。
全国学テは前年まで国語、算数(数学)ともに基礎基本と活用のAB、2パターンで実施していたが今回から統合した形に変わった。中学英語は今回初めて実施された。
市の平均正答率は小学国語で64%(県68%、全国63・8%)、小学算数は64%(県68%、全国66・6%)、中学国語は68%(県68%、全国72・8%)、中学数学は55%(県53%、全国59・8%)、中学英語は49%(県50%、全国56・0%)だった。
全国との差は小学国語がプラス0・2ポイント、小学算数がマイナス2・6ポイント、中学国語と中学数学がマイナス4・8ポイント、中学英語がマイナス7・0ポイント。前年(AB合算値)と比べると小学国語が2・4ポイント改善、小学算数は1・6ポイント拡大、中学国語は0・65ポイント拡大、中学数学1・7ポイント改善した。
市教委学校教育課の砂川栄作指導主事は「正答率は小学校では14年度から、目標とする範囲に落ち着いている。中学校でも近年その範囲に到達している。これまでの授業改善の取り組みの成果。中学英語は初めての実施だったので結果を分析して改善につなげたい」と話した。
併せて実施した意識や学習環境などのアンケート調査の中で、英語や外国人が日ごろの身近な生活環境にある生徒の正答率が高かったことから、「社会環境とも関連付けながら、授業改善を考えることも必要ではないか」と指摘した。