県全体で3.4%減の74万トン/サトウキビ18-19年期
宮古地区は29万3000トン
【那覇支社】県農林水産部(長嶺豊部長)は13日、県内の2018~19年期サトウキビの生産量が前期比3・4%減の74万2584トン、宮古地区は同8・9%減の29万3249トンだったと発表した。宮古地区での内訳は、宮古島市が26万8293トン、多良間村は2万4956トン。長嶺部長は「気象などの影響で生産量は減少したが、株出しの推進など増産に向けた取り組みの結果、平年値を上回った」と述べた。
宮古地区以外の地域別生産量は、沖縄地区(沖縄本島と周辺離島)が同4・2%増の32万5329トン、八重山地区は同7・9%減の12万4006トンだった。
収穫面積は、県全体で前期比4・8%減の1万3145ヘクタール。作型別では、県全体で春植えは同25・4%増の1527ヘクタール、夏植えは同22・4%減の3123ヘクタール、株出しは同0・9%減の8495ヘクタールだった。
宮古地区では、2年1作栽培の夏植えに移行した分が今回の実績には反映されていないことや、農家戸数の減少などの理由から、収穫面積が同9・1%減の5335ヘクタールとなった。
10アール当たりの収量(反収)は、県全体で前期比1・5%増の5649キロだった。宮古地区では、同0・2%増の5497キロ。同部担当者は「台風の影響が沖縄本島周辺離島と八重山地域では被害が軽微だったことと、農家の努力により県全体で反収が増えた」と述べた。
甘しゃ糖の生産量は、前期比3・6%減の8万3996トン。内訳は、分蜜糖が同4・1%減の7万4866トン、含蜜糖は同0・7%増の9131トンとなった。
今後の生産対策について、同部はハーベスター導入など機械化栽培の促進、ほ場整備や農業用水源確保などの基盤整備の推進、新たな品種の育成や優良種苗の増殖・普及などについて強化する考えを示した。