11/23
2024
Sat
旧暦:10月23日 友引 辛 
社会・全般
2019年8月15日(木)8:57

552柱のみ霊慰める/南静園 

差別や偏見ない社会に


御霊を慰め水子を供養する参列者ら=14日、宮古南静園の納骨堂前

御霊を慰め水子を供養する参列者ら=14日、宮古南静園の納骨堂前

 国立療養所宮古南静園(知念一園長)で毎年旧盆の中日に実施される慰霊祭が14日、同園の納骨堂前で執り行われた。知念園長や職員、入所者など関係者らが参列。552柱のみ霊を慰め、強制的に堕胎された水子の霊を供養した。差別や偏見のない社会を願った。

 参列者全員で1分間の黙とうをささげた後、知念園長は「南静園で眠られる552柱のみ霊は、国や地域社会から激烈な差別を受けながらも、その人生をたくましく生き抜かれた方々である。ハンセン病のために親兄弟、地域社会から排除されて、それでも人間であることを貫き通して誇り高く人生を全うされた皆さま、今は心静かにお眠りになることをお祈り申し上げる」と哀悼の辞を述べた。

 その上で「むなしく散らされて世に出ることのかなわなかった名も無き水子のみ霊に対しても、安らかに眠りに付かれることを心より願う」と語った。

 さらに「ハンセン病は簡単に伝染する病気ではないこと、治る病気であること、恐れる病気ではないこと、ハンセン病にかかったことのある人に罪はないことを、入所者の皆さまとともに世の中に強く訴えていく」と強調し「皆さまの名誉回復のために鋭意努力していく」と強調した。

 2019年8月14日現在、宮古南静園入所者は57人(男性30人、女性27人)で平均年齢は87・7歳。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!