包丁さばきにくぎ付け
パヤオの日まつり マグロ解体に歓声
2019年第13回パヤオの日まつり(主催・宮古地区パヤオ管理運営委員会)が17日、佐良浜漁港の特設会場で開催された。夏休みとあって大勢の親子連れが参加し、趣向を凝らしたイベントを満喫。重さが24㌔ある大物キハダマグロの解体ショーでは、仲買人の男性が見事な包丁さばきを披露。観客から感動の声が上がり、拍手が響いた。
開会の冒頭、主催者を代表して伊良波宏紀会長(伊良部漁業協同組合長)は、来場者に感謝した上で、今後のパヤオ漁業の振興に決意を新たにした。
次いで伊良波会長らが、てんびん棒を使ってコンテナの中に入っている大物キハダマグロを取り上げた。
豊かな海づくりの一環で、大勢の親子連れらがタマンの稚魚2300匹を放流。全員で「大きく成長するように」と願った。
グルクンたも網すくいは大好評。子供たちは、水しぶきを上げながらたも網ですくい上げ、歓声を上げていた。保護者らは子供の活躍をカメラに収めていた。
会場の一角には、地元伊良部の新鮮な農水産物でつくった自慢の特産品を販売。来場者らは買い物袋いっぱい買い求めていた。
宮古総合実業高校の生徒たちは実習で製造したマグロ油漬け缶詰約200個を即売。口コミで宣伝され、約1時間で完売した。
池間正樹さん(41)と妻の真弓さん(同)は家族4人で参加。小学生の男の子2人は、グルクンたも網すくいに挑戦し「とても楽しかった」と喜んでいた。
仲宗根颯介君(南小5年)は、伊良部漁協の製氷冷蔵施設内で「南極体験」をした。仲宗根君は「思った以上に寒かった」と感想を話した。