伝統のクイチャー披露/ふれあいまつり
城辺地域の文化継承
4学区一丸に舞台発表
伝統文化の継承と地域の活性化を図る城辺ふれあいまつりが18日、城辺公民館と周辺広場で行われた。あいにくの雨模様となったが屋内での舞台発表では各地のクイチャーや獅子舞など伝統芸能が披露され、市民が地域の良さを再確認しつつ、継承発展への誓いを新たにした。(7面に写真特集)
祭りは、市町村合併後に福嶺、城辺、西城、砂川の4学区が一丸となって地域を盛り上げようと城辺地区地域づくり協議会が主催。今年で10回目の開催となった。
オープニングセレモニーでは園児が旧城辺町歌を合唱。多くの来場者が懐かしい町歌を共に歌った。比嘉の獅子舞が保存会によって披露された。
開会セレモニーで、地域づくり協議会の神里清春会長はプログラムを紹介しながら「多くの住民が出会い、ふれあい、交流の場になることを期待する」と呼び掛けた。
下地敏彦市長(代読)が「地域を挙げて祭りを開催することで城辺地区の将来像を考え、実現に向けて頑張ることを期待している」と期待を込めた。
主催者ら関係者によるテープカットの後、舞台発表が行われた。幕開けは城辺老人クラブによる「とうがにあやぐ」。きらびやかな衣装で優雅に踊った。西城、福里の園児たちはエイサーを披露したり、法被や浴衣姿で踊ったりして大きな拍手を浴びていた。
伝統芸能発表会では友利、砂川(うるか)、新城は地域で受け継がれてきたクイチャーを踊った。躍動感あふれる地域独自のクイチャーに観客は指笛を鳴らすなど盛り上がった。上区は獅子舞、福西の青年会はヨンシーを披露。ゆったりとした調子の友利の「ミルク口説」も注目を集めた。
西城と砂川の婦人会はユーモラスなダンスを踊り会場を沸かせた。保良の青年団は応援歌で会場を盛り上げた。各学校の生徒やPTAは校歌遊戯を発表した。
のど自慢大会もあり、子ども部門は仲間麗愛さん(東小6年)が優勝、一般は砂川亨一さん(65)がチャンピオンに輝いた。
このほか宮古上布の糸績み体験、警察や消防の車両などに触れられるコーナーや宮古そばの早食い競争でもにぎわった。
上地葉史子さんによるふれあいコンサートも盛況だった。向かい合った2人が指を出して合計の数を当て合うゲーム「サムイ」も行われ、威勢良い掛け声を響かせていた。