ヤギの疾病と対策学ぶ/生産組合
獣医師招き勉強会
宮古島市山羊生産流通組合(長濱国博組合長)の2019年度第1回勉強会が21日、市役所上野庁舎会議室で行われた。宮古獣医科医院の内田直也院長、ヤギ担当の寺島杏奈獣医師が講師を務め、ヤギの病気と繁殖について丁寧に説明。参加者は病気の状態について積極的に質問していた。
寺島さんは直近半年間での診療結果を基に、主なヤギの病気について▽犬による咬傷▽ロープに絡まる首つり事故▽ケージに足を挟んでけがや骨折▽子ヤギの低血糖・低体温▽子宮脱▽乳房炎▽配合飼料の多食による誇張症▽下痢▽腰まひ-があったと説明。
このうち、ロープによる首つり事故は食欲や元気がなくなる、顔が腫れる、おう吐物が落ちているなどの症状を解説し、解決策としてロープで直接首を縛らずに犬の首輪を使うことや発生した場合はロープをほどいて経過を観察するよう述べた。
子宮脱については、いつもと違う肉の塊がぶら下がっているのを発見したらすぐに獣医師に連絡をし、子宮部分に砂糖をたくさんかけ、ビニールをかぶせるなどの対応をするよう話した。
また、「ヤギは我慢強い生き物なので元気が無い状態になったらすぐに獣医師に連絡をしてほしい。死亡する可能性が高くなる。また、子ヤギについても緊急性が高くなる」と訴えた。このほか、内田院長も繁殖について解説した。