「宮古の状況、県も把握」/玉城知事
観光客増、建設ラッシュで
【那覇支社】玉城デニー知事は22日、県庁での定例会見で、宮古地区での観光客の急激な増加や建設ラッシュについて「宮古島では、地元住民がタクシーを利用しにくくなっているということを、県でも把握している。平良港ターミナルで整理券を配布するなど(クルーズ船観光客に)スムーズなタクシー利用を促し、タクシーが利用しにくい時間を短くする取り組みを実施している」と語った。
また、「県建設業協会宮古支部に確認したところ、宮古島市では鉄筋工や型枠工などが不足しているということだった。遠隔地からの労働者で対応せざるを得ない場合には、旅費や宿泊費などの追加分の経費について実績に応じて対応している。適正な予定価格の設定に取り組んでいる」とも述べ、宮古地区で県が行う工事の適切な実施に務める方針を強調した。
同日の会見では、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けてニュージーランドラグビー連盟が読谷村で事前キャンプを行うことが決まったことも発表された。玉城知事は「より多くの事前キャンプ誘致実現を目指し、『スポーツアイランド沖縄』の形成に取り組んでいく」と述べた。
このほか、那覇軍港の浦添移設場所について、浦添市の松本哲治市長が21日に『(県や那覇市が主張する案は)浦添市民にとって苦渋の判断」「同案を断固受け入れないというわけではない」「県や那覇市が、(浦添市に)しっかり説明、お願いをすべきだ」と発言したことについて、玉城知事は「移設協議会の枠組みで議論をしてほしいとお願いしている。その流れで説明を尽くしていければと考えている」と述べるにとどめた。