黒穂病が増加傾向/サトウキビ
下地の発生ほ場率は67%
サトウキビの収量に影響を及ぼす黒穂病が、伊良部を除く宮古各地で増加傾向にある。全体の発生ほ場率は前年度比16・9ポイントの増加にとどまるが、下地では67%に達しており、警戒が必要だ。被害ほ場によっては次期作における株の更新が求められる。26日に市役所上野庁舎で開かれた病害虫対策協議会の中で被害状況が分かった。
黒穂病は、キビの先端から黒いカビの胞子が付いた穂が出てくるのが特徴。胞子は風雨で飛び散って周囲に伝染する。発病したキビは生育が止まり、最終的に枯死することなどから収量に影響してくる。
調査は7月12日に実施された。この結果、地区全体の発生ほ場率は48・0%と前年度より16・9ポイント上昇、発生株率は同比0・35ポイント増の0・8%となっている。
旧市町村別に見ると、伊良部以外の発生状況は横ばい、もしくは微増で推移しているが、下地の上昇率が大きい。前年度26・7%だった発生ほ場率は66・7%に、発病株率は0・77%から2・6%まで増えた。
特に与那覇地域の調査結果が際立っており、発生ほ場率は100%、発病株率は6・2%と高い数値が示されている。このほか、平良の狩俣と福山の発病株率が1%を超えていた。