24項目を県議会に要請/宮古八重山5市町村
事務局対応に批判も
【那覇支社】宮古・八重山5市町村で構成する「美(か)ぎ島(すま)美(かい)しゃ市町村会」の首長らは23日、県議会を訪問して離島振興24項目を要請した。昨年に続き議長や副議長でなく事務局が応対したため、同席した県議からは「首長がそろって来ているのに(宮古・八重山が)軽んじられているのかという気持ちにもなる」との批判も出た。
この要請は、宮古島市の長濱政治副市長や多良間村の伊良皆光夫村長、石垣市の中山義隆市長らが参加した。長濱副市長らは、これに先立ち県への要請も行っており、県庁では富川盛武副知事が対応していた。
当初、県議会への要請場所は同事務局の予定だったが、昨年に続く事務局での対応を宮古島市区選出の座喜味一幸県議(沖縄・自民党)が強く批判。県議会議長室で平田善則事務局長が要請書を受け取る形となった。
要請書の提出に当たり、中山市長は「関係市町村と協議し、喫緊の課題や財政的な解決が困難な課題を24項目にまとめている。これらの課題の解決には、県の協力や財政的な支援が必要。宮古・八重山圏域が抱える課題の解決に向け協力してほしい」と語った。
平田事務局長は「本来であれば議長や副議長の対応だが、2人とも別の日程があり大変恐縮だが私の方で対応させていただいた。要請については、議長の方に私から報告する」などと応じていた。
これに対し、宮古島市区選出の亀濱玲子県議(社民・社大・結)は「昨年も事務局対応。議長が用事があるとしても、せめて副議長が対応してほしい。首長がそろって来るのに、軽んじられているという気持ちにもなる」と語った。
座喜味県議も「宮古・八重山の首長が全員、陳情を持って来るのに、議長と副議長がいないというのは、どうなっているのか。本気で、議会として離島振興を受け止める姿勢が感じられない」と述べた。
出席した首長からは両県議の発言に「ありがとうございます」との声も上がっていた。