イタリア音楽祭で熱演/市ジュニアオーケストラ
団員40人、伊良部トーガニも
宮古島市ジュニアオーケストラはこのほど、イタリア演奏旅行を実施した。夏の夜の音楽祭の一環として、歴史ある寺院で練習の成果を発揮。会場には多くのクラシックファンが訪れ、遠い東洋の宮古島から来た子供たちの演奏に耳に傾けた。
演奏旅行は、みやこじま青少年国際音楽祭の一環。7月24~30日まで行われ、6~18歳までの団員40人が参加した。
7月26日は、バイオリン制作者の聖地、クレモナ市の聖マリア・マッドレナ寺院で、同市が主催する「クレモナの夏」に出演。28日には、聖ステファノ寺院で、フィレンツェ市が主催する音楽祭「フィレンツェの夏」に参加しそれぞれ演奏を披露した。
演奏は午後9時から始まり、約1時間半にわたってクラシックの名曲のほか、伊良部トーガニ、てぃんさぐの花、芭蕉布の宮古・沖縄民謡も披露して大きな拍手を受けた。
市ジュニアオーケストラの天野誠代表は「クレモナの演奏会では会場に入り切れないほどの聴衆が集まった。極東から来た子供たちが、どんな演奏をするのだろうと聴きに来てくれたようだ」と盛況だった様子を話した。
参加した子供たちには「世の中がだんだんとグローバル化している。宮古島の子供たちは高校を卒業すると、進学や就職などで島を離れる。今回の演奏旅行を体験したことで将来、ヨーロッパが選択肢の一つになれば」と語った。今後も海外での演奏旅行を計画している。