連結水路工事が本格化/沖縄総合事務局
県道の一部通行止め 仮設迂回道路で対応
沖縄総合事務局宮古伊良部農業水利事業所(平良和史所長)がこのほど発注した仲原地下ダム長南浸透池3ー5号連結水路工事が、長南地域にあるともり理容館前の県道70号(通称城辺線)の一部区間で本格化した。連結水路が県道地中を横断する形で整備されるため、一部区間は通行止めされ、仮設の迂回(うかい)道路が設けられた。29日、車両に支障はなくスムーズに往来。本道の県道が利用できるのは12月を予定している。
2018年度宮古伊良部農業水利事業の一環。連結水路工事は、仲原地下ダムの建設に伴う地下水の上昇で、今回の工事現場付近にある既設の五つの浸透池の機能が失われことが予想されることから、その五つを1本の水路で連結するもの。工事費は2億5000万円。
工事請負業者は「工事期間中は大変ご迷惑を掛けるが、連結水路工事のご理解、ご協力をお願いする」と呼び掛けている。
連結水路はさらに建設工事中の仲原地下ダム長南砂川排水トンネルに連結させる。
長南砂川排水トンネルの全長は約1・2㌔。この排水トンネルは来年度の完成を予定しており、事業費は約10億円。
排水トンネルの先に砂川浸透池工事が進められている。17年度から4年かけて投じる事業費は約9億円。来年度が最終年度となる。
五つの浸透池の水は1本の連結水路を通って排水トンネルを通過し砂川浸透池に流れる仕組み。