電子黒板 2学期から本格稼働
島内の全小中学校に設置へ/授業のICT化進む
宮古島市教育委員会が小中学校への整備を進めている電子黒板の導入作業が現在急ピッチで進められている。すでに前年度末までに7校に導入されていたが、9月中には残りの21校に設置され、市内すべての小中学校に電子黒板が導入される。すでに設置された教室には、従来の黒板と電子黒板が配置され情報通信技術(ICT)時代の教室へと変ぼうを遂げている。
電子黒板とは、パソコンの画面をプロジェクターで電子黒板上に映し出し、黒板上でもパソコンの操作が可能になる。
さらに、従来の黒板と同様に文字などを書くこともできて、書き込んだ後にそれをパソコンに保存することもできる。
従来の黒板との大きな違いは、インターネットで膨大な情報を黒板に出して見せることができるほか、パソコン同様にクリックや入力もできることで子供たちの集中力の高まりが持続するとしている。
そのほかにも、事前に準備した教材を瞬時に表示できることから、約5~10分といわれる板書時間を授業に向けられるほか、チョークを使用しないことで粉じんによる人体への影響もないこともメリットとしている。
これまで7校に109台が設置されており、9月末までに残りの21校に241台が設置される予定だ。
現在は平良第一小学校で設置作業が行われており、9月末までにすべての小中学校への設置が完了すると、設置台数は合計で350台となる。
本格稼働に向けては、これまでにも教諭らを対象に導入研修をしているほか、学校教育課ではすべての学校に設置された後に再度、具体的な使用法などの研修を行い、実際に授業で活用されるのは10月ごろをめどにしている。
今後の課題としては、スマートフォンやタブレット、パソコンからインターネットに接続できる無線LAN(ラン)「Wi-Fi(ワイファイ)」を各学校に整備するほか、児童生徒分のタブレットの導入を挙げている。
電子黒板とWi-Fi、児童生徒が持つタブレットが連動すれば、さらに教諭と児童生徒間の双方向性が進み、より深い学びの授業が実現できるとしている。