「多良間後押しする」/宮腰大臣
観光施設や製糖工場視察
【多良間】多良間島を視察中の宮腰光寛沖縄担当大臣は2日、村観光拠点施設や新製糖工場を訪れ、担当者から説明を受けた。宮腰大臣は「可能性は十分あるので全力で後押ししたい。小規模離島の住民の所得向上をどのように上げるかが課題。新たな沖縄振興計画を考える際のテーマができた」と2日間の視察を振り返った。
村観光拠点施設では、村観光課の清村賢一課長が建物の設備、事業内容などを説明した。宮腰大臣は「土産の販売場所は入り口近くに配置をするのが良いのでは」などの意見を出した。
多良間村新製糖工場で、宮腰大臣は「操業開始からの操業トラブルの原因は」と質問。来間春誠工場長は機械がなじんでいなかったことやボイラーなどの不具合が発生したことを理由に挙げた。
宮腰大臣は「15年前にも来島したが多良間島が元気になっている。サトウキビ、畜産も村が取り組んできた成果が確実に出ている。サトウキビは反収(10アール当たりの収量)8トンと県内でトップではあるが、さらに引き上げていく必要がある。2トンアップできると思うのでしっかりやっていきたい」と話した。
伊良皆光夫村長は「いろいろな課題解決のためにも宮腰大臣の力に期待したい。『水あり農業』に向けた大きな事業を2年間で調査し、事業化に向けて取り組む。確実に実行するには大臣の力が必要。1歩前進したと思う視察だった」と語った。