販売額は21億4900万円/宮古19年産葉タバコ
収量伸びず減収に/平均キロ単価2029円の高値
宮古地区(宮古島市、多良間村)の2019年産葉タバコの買い入れ作業が4日、終了した。買い入れ重量は前期作と比べて232トン減の1058トン、販売額は同比2億8400万円減の21億4900万円の実績だった。反収(10アール当たりの収量)は216キロと同比27トンの減産。一方で品質は良く、平均キロ単価は2029円の高値が付いた。
地区別の買い入れ重量を見ると、市が前期比220トン減の1013・5トン。村が同比12・2トン減の45・3トンだった。反収は市が同比26キロ減の216キロ、村が同比55キロ減の204キロと市村共に厳しい結果だった。
県たばこ耕作組合の砂川利勝組合長によると、全般的に発生した病害で立ち枯れ被害が出たことや、天候不良などで思うような収量が取れなかったという。
ただ、品質は良く、市の平均キロ単価は2039円と大台の2000円台に到達。前期より156円の増額となった。一方の村は85円減となる1825円。
10アール当たりの金額は地区全体で43万8264円、市は44万919円、村は37万2445円だった。
これらの実績からはじく総販売額は、市が前期比2億5700万円減の20億6600万円、村が同比2700万円減の8300万円となり、それぞれ19年作は減産、減収となった。
今期作について砂川組合長は「前期は量が取れて県平均を超えたが、今期は病害や天候の影響などで全体的に量が伸び悩んだ」と振り返った。その上で「目標にしていた反収45万円には届かなかったものの、厳しい条件の中で今回の実績は評価できる。品質の良い葉タバコには、しっかりと値段も付いていた」と話すとともに、次期作の巻き返しに向けて意欲を見せた。
宮古の葉たばこ取扱所では石垣市産も取り扱っている。買い入れ総重量は119・5トン、販売額は2億3300万円だった。