台風13号、宮古直撃/20時間にわたり暴風域
非常に強い台風13号は5日、宮古島地方を直撃して各地に爪痕を残した。停電は6日も全面復旧に至っておらず、午後6時現在で1万7180戸が停電している。この影響で一部の信号が点灯せず、交通に支障を来した。公共施設、農林水産物の被害も大きい。
台風13号は5日、宮古島地方を約20時間にわたって暴風域に巻き込みながら北上を続けた。最大瞬間風速は61・2㍍。宮古空港での観測史上最大だった。平良下里では59・6㍍、下地島空港では58・1㍍、多良間空港でも30・9㍍の猛烈な風が観測されている。
台風の影響で各地に大雨が降った。降り始めから6日午前10時までの雨量は▽平良下里239・5㍉▽平良鏡原243・0㍉▽城辺新城209・0㍉▽下地島202・5㍉▽多良間仲筋50・0㍉-。
宮古島地方に出されていた暴風警報は6日午前2時10分に解除された。以降台風は遠ざかっているが、停電は各地で続いている。
前日、全世帯の約9割に当たる2万590戸で発生したが、6日午後6時現在も全面復旧には至っていない。電力会社が島外から応援要員を入れるなどして復旧作業に当たっている。
台風一過の6日、被害状況が明らかになった。強風で樹木が倒れて道をふさいだり、公共施設の一部が破損したりしている。電柱が折れる被害も見られた。
上野地区にある風力発電機は一部が損壊した。道路標識も強風で倒れた。建設現場の型枠や足場が壊れる被害もあった。