最優秀にゴメスデソウザ奈菜さん/少年の主張宮古地区大会
優秀は平良、池間さん
13中学校15人が熱い主張
第34回県「少年の主張」宮古地区大会(主催・県青少年育成県民会議、市青少年育成市民会議)が7日、市未来創造センターで開かれた。13中学校15人の生徒が学校や家庭での経験、時事問題を通じて感じたこと、主張したいことを堂々と発表。審査の結果、最優秀賞は北中1年のゴメスデソウザ奈菜さんが受賞した。また、優秀賞には久松中3年の平良繁旭さんと砂川中2年の池間新さんが輝いた。最優秀賞のゴメスデソウザさんは26日に沖縄本島で開催される県大会に宮古地区代表で派遣される。
ブラジル出身の父と宮古島出身の母との間に生まれたゴメスデソウザさんは「『いじめ』という名のナイフ」と題して発表。
「私はあなたのことが嫌い」という言葉に傷つき、言われた言葉に対して登校が苦痛になり、恐怖心と辛さがいつしか憎しみになり、怒りに変わった苦しかった体験を述べた。
そして、苦しい状況を助けてくれた親友の存在、その応援を受けて夢を実現したことを踏まえ、誰にでも欠点があること、思いやりを持つこと、寛容な心を持って「いじめ」をなくし、友人の大切さを呼び掛ける内容が審査員から高く評価された。
最優秀賞の受賞について、ゴメスデソウザさんは「まさか、自分が選ばれると思っていなかったのでびっくりした。発表はしっかりと自分の主張を伝えられたので100点。県大会に向けてはさらに、聞く人に伝わるような発表にしたい」と意気込みを示した。
審査講評では、宮国敏弘審査委員長が「今回の特徴は15人中、7人が「言葉」をキーワードにした主張になったこと。人と人のかかわりに皆さんだけでなく、大人も臆病になっている。そうした現代社会に対して今回の発表は皆さんからの提案だと感じる。それぞれが中学生らしい素晴らしい主張だった」と述べた。
優秀賞の平良さんは「未来をよりよくするために」。池間さんは「たった一言で」を演題に発表した。
結果は次の通り。(敬称略)
【最優秀賞】ゴメスデソウザ・奈菜(北1年)
【優秀賞】平良繁旭(久松3年)池間新(砂川2年)
【優良賞】佐和田空(多良間3年)佐和田ゆうか(平良3年)根間日菜乃(城辺3年)小數賀うらら(伊良部島3年)平良りん(狩俣3年)楚南愛梨(西辺2年)友利花菜(北3年)知念晃乃介(鏡原3年)國吉彩羽(平良3年)水田勝久(池間2年)友利なの(下地3年)佐渡山りよな(上野3年)