救急車出動3353件/18年宮古
搬送人数ともに増加傾向/消防が「救急の日」で発表
9月9日は「救急の日」。市消防本部(来間克消防長)は、過去5年間の市における救急車による搬送状況を発表するとともに、救急車の適正利用を呼び掛けている。2018年の救急出動件数は3353件(前年比140件増)で、搬送人員数は3089人(同74人増)となっており、過去5年間を見ても出動件数、搬送人員数ともに増加傾向にある。
過去5年間の出動件数と搬送人員は14年が3208件2839人、15年が3062件2879人、16年が3133件2982人、17年が3213件3015人、18年が3353件3089人となっている。この内、18年の搬送人員を傷病程度別で見ると半数以上の51%が入院を必要としない軽症者。中等症は30%、重傷17%で死亡が2%だった。
同本部では軽い風邪程度で緊急性がないにもかかわらず、救急車を利用した方が「早く診察を受けることができるから」という安易な気持ちで利用する人もいると指摘し、このままでは真に緊急を要し、救急車が必要な人への対応が遅れてしまう可能性が懸念されるため、救急車の適正利用を呼び掛けている。
適正利用に関し大人は▽呼んでも返事がないなどの意識障害▽けいれんが止まらない▽物をのどに詰まらせて呼吸が苦しい-など。子ども(15歳以下)は▽意識がない▽広範囲のやけど▽けいれんが止まらない-などの状態の時はすぐに「119番」するよう訴えている。
救急車を要請する際には①慌てず落ち着いて119番通報②けが人や病人のいる場所を知らせる(分かりにくい場所の場合は目立つ建物があればそこを目安に知らせる)③どのような事故、病気かを知らせる④大きな事故などの場合はけが人の数を知らせる▽通報者の電話番号と名前を知らせる-ことが重要としている。