要介護認定2781人/宮古19年3月末
県が65歳以上対象に調査/「支援必要」は64%
県はこのほど、2019年3月末現在の市町村別要介護(要支援)認定を受けている65歳以上高齢者の「認知症高齢者の日常生活自立度」調査結果を発表した。それによると、宮古島市では、介護サービスが必要な要介護認定を受けた人数は2781人で、そのうち何らかの支援が必要と判定された「ランクⅡa以上」の合計は1788人(64・3%)となっている。
日常生活の自立判定基準のランクは▽自立▽Ⅰ▽Ⅱa▽Ⅱb▽Ⅲa▽Ⅲb▽Ⅳ▽M-の8段階がある。
「Ⅰ」に近い人が軽く、「Ⅳ」に近くなるほど重くなる。「M」は、著しい精神症状や周辺症状あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする症状。行政はランク「Ⅱa」以上を認知症とみなしている。
「Ⅱa」以上のランク別人数は、「Ⅱa」が254人(9・1%)、「Ⅱb」626人(22・5%)、「Ⅲa」614人(22・1%)、「Ⅲb」124人(4・5%)、「Ⅳ」165人(5・9%)、「M」5人(0・2%)。
年3月末時点での県全体の要介護(要支援)認定人数は5万8413人で、そのうち日常生活に支障があり支援を要する認知症と認定された人は4万1343人(70・8%)。
認知症予防財団によると、認知症予防の10カ条として▽塩分と動物性脂肪を控えたバランスの良い食事を▽適度な運動を行い足腰を丈夫に▽深酒とたばこはやめて規則正しい生活を▽生活習慣病(高血圧、肥満など)の予防・早期発見・治療を▽転倒に気を付けよう、頭の打撲は認知症招く-などを掲げている。
市高齢者支援課主催の認知症啓発パネル展が9~13日正午までの日程で市役所平良庁舎1階ロビーで開催されており、市民への正しい理解をPRしている。