象徴ガジュマル撤去へ/平一小
台風で折れる/校長「寂しい」
平良第一小学校のグラウンド中央付近にある2本のガジュマルのうち、1本が根本から折れて無残な姿になっている。
このガジュマルは、宮古各地で被害をもたらした台風13号の強風により倒れた。今後、再生の見込みもないことから撤去されることとなっている。
川上尚栄校長は「長い歴史を学校とともに歩み、多くの人に愛されたガジュマルなので撤去するのは寂しいが、教育委員会とも相談して存続は困難ということになり撤去することになった」と残念がった。
この2本のガジュマルは、同校の歴史とともに子供たちの成長を見守り、多くの卒業生の記憶の中にも思い出と一緒に刻まれている。
2015年の台風6号の際には、今回撤去されることととなったガジュマルは真ん中から裂けて半分が倒れてしまった。
その際にも「存続は難しい」との声もありながら、学校側も、市教委委員会も多くの卒業生に愛されたこの木を存続させたいとの思いから造園の専門家に相談し、木の周囲を4本の支柱で補強して存続させていた。
しかし、台風13号の強風には耐えられなかった。学校関係者によると、台風の目に入った時に確認した際にはすでに倒れていたという。
同校の運動会は10月6日に予定され、これから練習も本格化することから、倒れた木をそのままにはできないということも重なっての撤去となった。