与党の通告1人のみ/市民提訴議案
17日から市議会一般質問
開会中の市議会(佐久本洋介議長)9月定例会は17日から一般質問がスタートする。すでに議長を除く22人全員が通告を済ませたが、注目を集めている市が市民6人を名誉毀損(きそん)で訴えるとする議案について、通告したのはわずか5人。そのうち与党は1人のみとなっている。
今定例会には、最高裁で市民有志の訴えが棄却された不法投棄ごみ訴訟について、今度は市が原告だった市民6人を名誉毀損で訴える議案を提案している。
この議案については、11日に採決を予定していた総務財政委員会(山里雅彦委員長)で、与党側から「市民に関わる大きな問題であり、市側の説明を十分に聞いた上で判断した方がいい」との提案があり、この日の採決は見送られ、一般質問終了後に改めて委員会を開いて採決することでまとまった。
しかし、その一般質問でこの問題を通告しているのは野党の仲里タカ子、上里樹、島尻誠、國仲昌二の4氏と、与党では新里匠氏1人のみ。一般質問3日目にしてようやく議論が始まる予定だ。
住民訴訟における市民有志の一人である岸本邦弘さんは「与党は1人だけ?まさかでしょう。市民に関わる大きな問題としながらほとんどの与党が質問しないのはあり得ない。もう市民のための議会ではなく、市長のための議会になっている」と述べた。