カードで持続的発展考察/新規事業創出へ研修開始
内閣府が実施する未来像デザイン人材育成事業の第1回研修会が14日、平良港ターミナルビルで開かれ、参加者が「2030SDGsカードゲーム」を通して、宮古島の持続的な発展について考えた。
事業は島内で新規事業を創出していく中核人材を育成する目的で、島内から若者を集め、来年2月まで6回の研修会を開く。
カードゲームは2030年に社会(世界)がどうなっているかを、複数のチームが「金」「時間」「意思」を意味するカードをやり取りしながら、目指すさまざまなプロジェクトを達成し、「経済」「環境」「社会」にポイントを加点していく。結果、全体として未来がどう描かれるかをシミュレーションする。大企業や地域づくり、教育現場などで活用され、国内外10万人以上が体験しているという。
参加者は2人1組の14組でゲームをスタート。前半終了時点では「経済」が突出して先行し、「環境」は置き去りにされた。前半の結果を踏まえて行った後半では、「経済」「環境」「社会」がほぼ横一線で並んだ。
この結果に講師は「前半は経済先行、後半はバランスが取れた。後半はどういう意識が働いたのか」、また「子どもを労働力として使う」というプロジェクトを達成したチームには「合理的ではあるが、道義的にはどうか。問題はないのか」と問い掛け。「結果を宮古島に置き換えて考えることが大事」と研修の意味を説明した。