社会・全般
2019年9月18日(水)8:55
浮き桟橋完成、利便性向上/荷川取漁港
今月下旬に供用開始へ
宮古島漁業協同組合南側の荷川取漁港で整備中の浮き桟橋がこのほど完成し、9月下旬から本格的に供用開始される。漁民専用の浮き桟橋として、漁業振興への寄与が期待されている。
新設の浮き桟橋設置工事は、県宮古農林水産振興センターが水産基盤整備事業の一環で発注していた。
岸壁前面に浮体式係船岸を整備し、漁業就労者の就労環境向上を図ることが目的で実施された。総事業費は約9000万円で、国が9割、県が1割をそれぞれ負担した。
浮き桟橋は、箱状の浮体を4本柱の鋼管くいに係留して浮かべ、浮体と陸岸は連絡橋で連結された施設。浮体は長さ51メートル、幅3メートル。
浮体は潮位の干満に合わせて上下し、常に水面から一定の高さに保持することが大きな利点とされる。
儀保正司組合長は「船舶は横付け係留と縦付け係留があり、新設の浮き桟橋では縦付け係留となる。これからは漁民の乗降時の利便性が向上する。ありがたい施設だ」と喜んでいる。