「再提案の場合は賛成」/市民提訴
真栄城氏、一般質問で私見
市議会保守系議員の真栄城徳彦氏は20日、市が市議会に提案し、その後撤回した不法投棄ごみ事業をめぐる住民訴訟の原告市民を訴える議案について「市が訴訟を起こすことにはまったく抵抗はない。裁判所がどういう風な判断を下すか、私はそれを見てみたい。再提案する場合には賛成をしようと思っている」と述べた。同日行われた市議会9月定例会一般質問の中で、「個人的な見解」として主張した。
撤回した議案について市は「精査している。その後のことは今後検討する」などと明確にしておらず、今定例会に再提案されるかは不透明だ。
真栄城氏は「私見」の中で「法的に可能であれば、法的に問題がなければ、訴訟を起こす、あるいは起こさないというのは市当局の判断で良いと思っている」と述べた。
さらに「市が名誉毀損(きそん)で訴えるといっているわけですから、市が名誉毀損に当たると考えたことを実践に移せば良い」と話し、原告市民6人を提訴する議案の再提案を求めた。
最高裁棄却後、原告市民らが開いた「報告会」にも触れ「なぜ最高裁で門前払いを食らうくらいの惨たんたる結果になってしまったのか。原告代理人の弁護士はまずは負けた要因を中心にして説明すべきだったのではないか」と持論を展開。市が報告会の中で「名誉毀損」だと主張する「裁判を通して不正な行政手法は許さないという基盤が確立された」、「市は技術的に可能な範囲のごみを撤去すれば良いという契約だったというが、これは裁判になってからつくり上げたもの」には触れるべきではなかったとの見解を示した。
「百人百様の自己主張がある。それを判断するのは選挙や多数決、裁判所の判決で、これは最大限に尊重しなければならない」とも述べ、裁判所の結果を受け入れるべきだとした。
真栄城氏は、答弁と質疑を合わせた計1時間の一般質問の持ち時間のうち、約10分間を使って「私見」を述べた。