農水産物被害わずか/台風17号
キビ葉裂傷も程度小さく
台風17号の接近に伴う農林水産物被害は軽微で済んだ。基幹作物のサトウキビは強風にあおられて若干の葉の裂傷は見られるが、生育そのものを阻害するほどではない。ただ、雨が少ない台風だったため、やや塩害が懸念される。関係機関では「かんがい施設が設置されているほ場では、散水の曜日を守って水をかけてほしい」としている。
今回の台風は今月5日に直撃した台風13号に比べて勢力が弱く、大きな農林水産物被害はなかった。新植夏植えのほ場も前回台風時のように畝が崩れるようなこともなく、最小限の被害で済んでいる。
県や市、JA、製糖工場などは21日午後、全域で被害調査を実施した。
市農政課は複数の班に分かれて回り、主にサトウキビの被害を調べたが、葉の先が切れている被害は見られたが、梢頭部や茎の折損はほとんどなかった。
製糖工場の担当者も各地を回ったが、大きな被害は確認していないという。
ただ、市、製糖工場とも雨の少なさを懸念材料に挙げた。気象台によると19日午前0時から21日午後2時までの降水量は47ミリと決して多くない。市農林水産部の福里匡次長は「雨が少なかったため、かんがい施設があるほ場では曜日を守って散水してほしい」と適切な除塩作業を呼び掛けた。