「ながら運転」罰則強化/反則金を引き上げ
12月から最大2万5000円
政府は13日の閣議で、自動車などを運転中の携帯電話やスマートフォンの使用について、12月1日から反則金をこれまでの5000~7000円から1万2000~2万5000円に引き上げることなどを決めた。宮古島警察署によると「携帯電話使用等」による取り締まり件数は193件(6月30日現在)で前年同期比29件増と増加傾向にあるという。
警察庁によると、大型車が現在の7000円から2万5000円、普通車が6000円から1万8000円、二輪車が6000円から1万5000円、原動機付き自転車は5000円から1万2000円にそれぞれ変更する。
また、事故を起こしかねない危険を生じさせた場合は、反則金の対象から外し、刑事手続きのみとする。違反点数も1点から3点に引き上げる。事故を起こしかねない危険を生じさせた場合は、6点とする。
このほか、罰則を強化した改正道交法も12月1日に施行される。現在の「5万円以下の罰金」を「6月以下の懲役または10万円以下の罰金」に変更。事故を起こしかねない危険を生じさせた場合は、「3月以下の懲役または5万円以下の罰金」を「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」に引き上げる。
警察庁交通局がこのほど発表した「2018年における交通死亡事故の特徴等について」でも携帯電話の使用などに起因する交通事故件数は2018年に2790件と、13年の2038件の約1・4倍に増加しており、死亡事故率では携帯電話の使用等の方が使用なしに比べて約2・1倍も高くなっている。
道路交通法が改正されるに当たり、宮古島警察署は「罰則が強化されるということはそれだけ重大な事故につながっている可能性がある。今後も引き続き取り締まりを強化していく」と話した。