皆福排水路整備を検討/宮古島市
大雨による浸水被害解消へ
大雨のたびに道路が冠水し、床下浸水などの被害が出ている城辺皆福地区で、市が排水路の整備工事を検討していることが分かった。地元自治会は、市町村合併前から整備を繰り返し要請していて、川満登自治会長は「雨が降るたびに、また被害が出るのかと心配していた。行政が動いてくれると聞いてほっとしている」と話した。
同排水路は国道390号の南側から、七又海岸に向けて水が流れるようになっている。日常生活に密着した大切な施設だったが、老朽化に伴い排水機能が低下していた。
昨年8月の大雨では、民家の庭に大量の水が流れ込んだため、自宅に入れずに車の中で一夜を過ごした人もいたという。
市農林水産部の松原清光部長は、隣接する県営皆福東地区の土地改良事業と併せて整備ができないか検討していく考えを示した。
松原部長は排水路整備の工事着手時期は明確にしなかったが「土地改良事業は地域の同意を得なければならない。まずは地域と調整を行い、併せて排水路整備事業も同時にできるかという調整が必要だ」と述べ、地元や農家の要望を聞きながら前向きに取り組む方針を示した。
整備するまでの期間は、交付金事業を活用して維持管理に努めるとした。
排水路整備については18日に行われた市議会9月定例会一般質問で、砂川辰夫氏の質問に松原部長が答えたもの。砂川氏は「長年の懸案事項だった。答弁を聞いて、やがて整備されるであろうという希望が見えた」と話した。