2期連続で赤字決算/宮古製糖株主総会
台風襲来で大幅減産/安村社長を再任
宮古製糖(安村勇社長)の第60期定時株主総会が25日、JAおきなわ宮古地区本部であった。当期(2018年7月1日~19年6月30日)は売上高が前期比13・5%減の30億6200万円で最終利益は2億7900万円の赤字となった。赤字決算は2期連続。任期満了の安村社長ら取締役6人が再任され、総会後の取締役会で安村氏が社長に再任された。
当期の売上高は前期の35億3900万円に比べると大幅に落ち込んだ。
損益計算書によると売上高30億6200万円に対して売上原価33億2100万円。販売費および一般管理費は5億7000万円で営業損失は8億3000万円を計上した。これに営業外収益、特別利益などを加えた最終利益は2億7900万円の赤字となった。
前期も3億5800万円の赤字を計上しており、2期連続の厳しい決算となった。総資産は47億6900万円、純資産は23億8200万円、自己資本比率は49・95%となった。
事業報告書によると、当期のサトウキビは直撃した台風8号(7月)の影響で葉片裂傷や折損被害を受けた。海岸周辺の被害の大きい畑では春植えや株出しをすき込み夏植えに植え替える所もあり、収穫面積が前期比で13%減った。9月と10月にも台風が接近し、生育阻害と糖度低下につながり、減産の大きな要因となった。3工場(城辺、伊良部、多良間)とも減産だった。
安村社長は冒頭、「当期は前期同様、台風襲来や病害虫の発生等があり、厳しい実績となった。来期も台風の影響が懸念されるが予想以上の回復を期待している。今後も収穫面積の拡大や優良品種の確保などで、地域経済に貢献できるように取り組みたい」と述べた。