先進農家の経営学ぶ/県立農業大学校
実習生4人畜舎に派遣
名護市にある県立農業大学校に通う学生が先進農家の農園や畜舎で学ぶ派遣実習が24日から始まった。宮古地区では4人の実習生が肉用牛生産農家の畜舎等に派遣される。同日あった開始式で受け入れ農家と対面した実習生は、牛飼いの技術と先進経営の実践および習得に強い意欲を見せた。
実習生は、宮古島市出身の狩俣優弥さん(19)、島尻李樹さん(19)、下地亮輔さん(24)、多良間村出身の東風平渉さん(19)の計4人で、11月1日まで肉用牛生産の現場を学ぶ。
狩俣さんは、荷川取広明さんの畜舎へ。島尻さんは喜屋武隆さん、下地さんは下地範昭さん、東風平さんは上地良淳さんの畜舎にそれぞれ派遣される。
開始式が県宮古合同庁舎で行われた。はじめに県宮古農林水産振興センター農業改良普及課の名嘉真清美課長が「研修の6週間は充実した時間になる。この研修を将来の進路に役立ててほしい」と激励した。
同席した県立農業大学校教授の稲福政史さんは、受け入れる農家に感謝した上で「農家とは、こういうものだということを教えていただきたい。生活態度を含めて厳しく指導を」と農家指導の徹底を促した。
実習生一人一人が決意表明し、狩俣さんは「40日間迷惑を掛けるかもしれないが頑張りたい」と抱負。東風平さんは「主に子牛の飼養管理を勉強したい」と意欲を見せた。島尻さんが「やる気は十分です」と強調すると、下地さんは「学校と現場では学べることが違うと思う。40日間よろしくお願いします」と話した。
受け入れ農家の荷川取さんは「皆さんのこれからの人生の中で、何か一つでも役に立つことをこの研修で見付けてほしい」と次代を担う実習生に期待した。