企業に海外助っ人/宮古島しまづくり
人材不足の対策で/宮古初、採用説明会開催
宮古での人材不足を海外の人材で補ってもらおうと、一般社団法人宮古島しまづくり(下地盛智代表理事)は26日、宮古青年会議所で初の「海外人材採用説明会」を開いた。地元のホテルや建設業、飲食店など約15社が参加。外国人採用のメリットや賃金制度など、採用に向けての知識や情報を得た。
主催者によると、宮古の企業でも人材不足に対応するため海外からの受け入れを強化し、インターンや技能実習として採用しているという。
宮古島しまづくりは観光協会や青年会議所などの経済団体のメンバーで構成。日本で働きたいと思う外国人と、採用を希望する企業との出会いをサポートする。
具体的には人材募集や面談、入官手続きを含めた採用代行を一手に引き受ける。
平良下里には事務局員が常駐し、さまざまな相談を受けるほかアドバイスをする。
下地代表理事は「われわれの強みは、外国から派遣された方たちに対して、問題があった場合には常駐職員が対応することだ」と述べた。課題の住居については「コンテナハウスを活用するなど、受け入れと並行しながら進めていきたい」と話した。
事務局長で宮古に常駐する山田聡さんは「問題があった場合には、解決に向け事業主と一緒に考えていきたい」と抱負を語った。
説明会にはホテルでインターンとして働いているベトナム人7人も出席。日本語のコミュニケーション能力などを披露しながら、外国人採用をアピールした。
参加した飲食店経営者は「東南アジア出身者はまじめで勤勉。言葉の違いはあるが、逆に彼らから英語や外国の文化も学べる良い機会」とメリットを強調した。
建設業代表者は「今は若い地元の人の採用は難しい。外国人従業員を採用して、全体の作業量を減らしながら地元採用につなげていきたい」と話した。