高齢者単身4807世帯
宮古地区
5年で1200世帯増加
市高齢者支援課によると市内65歳以上の高齢者の単身世帯は2019年8月末現在で4807世帯と5年前の14年度の3616世帯より1191世帯増加した。高齢者単身世帯は年々増加傾向にあり、市では地域での支え合いや老々介護のリスクなどが高まっているとしている。
高齢者単身世帯を地域別で見ると平良2734世帯(14・9%)、城辺738世帯(24・7%)、伊良部702世帯(38・1%)、下地346世帯(23・5%)、上野287世帯(13・8%)で、最も比率の高い伊良部地区では約4割となっている。
同課では地域での支え合いができない限界集落になりつつあり、高齢者が高齢者を介護する老々介護のリスクも高くなっていると分析。そういった地域に対して、市としては「生きいき百歳体操」や「通いの場」事業を増やしていく方針だが、「これらの事業は地域のボランティアで成り立つ事業。若い人がその地域に定住しなければ難しい。市全体で取り組む必要があると思う」と話した。
また、高齢者の編入転出の動きが活発で今後の傾向についてはしっかりとした分析が必要だと説明。18年度の編入は78人、転出は53人だ。子供たちが住んでいる場所を頼って編入や転出をするケースもあるが、身内がいない人たちの編入が多ければ高齢者単身世帯数はさらに増えると予想した。
この問題については市議会9月定例会一般質問で島尻誠氏も当局の考えをただした。