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社会・全般
2019年9月29日(日)8:55

田村優選手の祖父/高江洲歳満さん(宮高4期)

「とにかく頑張った」/ラグビー日本代表大金星


高江洲歳満さん

高江洲歳満さん

 【那覇支社】4年に1度、ラグビー世界一を決めるラグビーワールドカップの2019日本大会で28日、日本代表は世界ランキング2位のアイルランドを相手に19-12と歴史的大勝利を挙げた。

 日本代表の司令塔と言われる背番号10、スタンドオフ田村優選手(30)の祖父が、宮高4期生の高江洲歳満さん(84)だ。今も現役弁護士の高江洲さんに、日本代表で戦う孫、田村選手について聞いた。

 優勝候補のアイルランドを相手に大金星を挙げた試合について、高江洲さんは「ものすごい試合だったね。ハラハラして生きた心地がしなかったよ。とにかく頑張った」と声が弾んだ。

 一方で、「開幕のロシア戦を東京に見に行ったんですよ。あまり動きが良くなかったよね。翌日、(田村選手のコメントとして新聞に)『緊張して死にそう』と書いてあったので驚いて電話したら、『眠れなかった』と話していた。責任感が強い子だから大変な思いをしているんだと心配してます」と、日の丸を背負う孫を気遣った。

 田村選手は幼いころ、毎年沖縄の海で遊んだそうで「夏休み、春休みは四つ下の弟(煕)と一緒に沖縄に来ていた。優は負けず嫌い、煕はおっとりな性格。高校生になると、夏休みに毎朝、宜野湾の砂浜で走っていたよ。それと食べ物にすごく気を遣っていた」。少年時代から強くなるためには何をするべきかを考えて行動していたという。

 高江洲さんは、田村選手について「昔は僕の言うことは聞かなかったのに、ここ数年は意見を求めてくる。サンウルブズに行く時も相談してきた。それに気配りもできるしね」と語る。先日の敬老の日に田村選手からプレゼントされたゴルフボールを、うれしそうに見せてくれた。

 「日本チームがベスト8に入ったら沖縄で祝賀会ですよ、本人を呼んで。それなりの出費は覚悟です」と茶目っ気いっぱいに笑顔を見せた。

 高江洲さんは父母が宮古出身で、終戦後に宮古に移り、現在は浦添市で弁護士事務所を構えている。


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