友利さん(平一小5年)が最優秀賞
名護市で宮古民謡大会
【那覇支社】第5回宮古民謡大会inやんばる(池間學大会長)が9月28日、名護市の市営市場内広場で開催された。宮古からの参加者や本土や沖縄本島に住む宮古民謡の愛好家、沖縄本島の宮古出身者ら20人が歌声を披露し、やんばるの地に宮古民謡のゆるやかな音色を響かせた。最優秀賞には、宮古から参加して「伊良部とうがに」を披露した友利涼さん(平良第一小5年)が輝いた。
大会は、亀浜律子琉舞道場と沖縄宮古民謡協会による「とうがにあやぐ」「大世栄」で幕開けした。観客らは、夕方からのひととき、宮古民謡の調べを存分に楽しんだ。
大会後、友利さんは「民謡は週に1回練習しています。優勝してうれしいです」と喜びを語った。優秀賞は「伊良部とうがに」を披露した高原浩子さん(兵庫県在住)が獲得した。特別賞は、いずれも「なりやまあやぐ」で出場した高野公子さん(浦添市在住)と津波仁さん(名護市在住)だった。
大会長で平良西原出身の池間さんは「私は宮古に誇りを持っており、宮古を紹介しなければと思い大会を企画している。宮古は人材を育成することで経済が発展しているし、名護はこれからの地域。互いに協力して頑張らなければいけない」と、感慨を込めて話していた。
開催地である名護市の渡久地武豊市長も登壇し、「沖縄の伝統芸能は、幾多の歴史の移り変わりの中でも絶えることなく、住民の心の糧として大きな役割を果たしてきた。宮古と名護の絆を深めることができる素晴らしい大会になると期待している」とあいさつした。
名護ジュニアコーラスによる「芭蕉布」や「なりやまあやぐ」の合唱、田場久美子さんらによるフラダンス、宮古島とうがにあやぐ大会優勝者の亀川貴敏さんによる独唱なども披露された。
また、下地敏彦宮古島市長の代理として長濱政治副市長も出席した。最後は、参加者らがステージでクイチャーを踊り、やんばるでの宮古民謡大会を締めくくった。