8%・10% 二つの税率に戸惑い
増税初日「ややこしい」/ポイント還元など「複雑」
消費税が1日、10%に増税された。家計負担を抑えるため、飲食料品などを8%に据え置く軽減税率や増税後の消費低迷を防ぐキャッシュレス決済でのポイント還元も実施された。複雑な新制度により、買い物客からは「分かりずらい」、店側からは「ややこしい」など戸惑いの声が上がったが、大きな混乱は見られなかった。増税初日の市民の声と店側の対応を聞いた。
「買いだめした」 「実感ない」
平良に住む女性(75)は「今までと同じようには買い物できないと思っている。税率が上がる前に、酒やみりんの酒類とティッシュペーパーなどの日用品は買いだめしてある」と税率の引き上げに合わせて対応したことを強調した。
40代の女性は「大きい買い物をまだしていないので実感が無い。日常品についても生鮮食品などは8%、お酒等は10%と分かりにくい」と制度の複雑さに戸惑い気味だ。
さらに「キャッシュレスを推進しているけれど、使える店舗やどのようなメリットがあるのかが分からない」と話した。
消費税増税前に書店から注文した書籍が入荷しているとの連絡を受けたものの、増税後の1日に購入したことから50円上乗せされた金額を支払ったという会社員の男性(57)は「消費税が8%から10%に増税されたということを実感した思いだ。2%アップといえども、高額な商品は消費税もかなりのものになると感じた」と話した。