自衛隊配備などただす
県議会9月定例会
亀濱氏が一般質問
【那覇支社】県議会(新里米吉議長)の9月定例会は2日、宮古島市区選出の亀濱玲子氏(社民、社大、結連合)が一般質問に登壇した。亀濱氏は、宮古・石垣への自衛隊配備や台風による農作物の被害状況などについて質問した。
亀濱氏が、陸上自衛隊が保良・七又地区に計画している弾薬庫が「10月にも建設が着工されようとしている」と指摘したのに対し、玉城デニー知事は「より一層丁寧な説明を行うとともに、配備スケジュールありきで物事を進めることのないよう引き続き求めていく」と答弁した。
宮古・八重山地区の陸上自衛隊配備予定地周辺で、県が独自に地下水調査などを行う必要性については、棚原憲実環境部長が「水質汚濁防止法に基づき、地下水調査を実施している。従来の水質汚濁防止法に基づく調査に加え、宮古島市と石垣市と調整し、地下水の追加調査の実施を検討する」と答弁した。
宮古地区での台風による農作物等の被害対応は、長嶺豊農林水産部長が「台風9号と13号で農林水産業関係の被害は約7億5086万円。引き続き関係機関などと連携を図り支援に取り組む」と述べた。
県産黒糖の販路拡大対策について、長嶺部長は「5月10日を『黒糖の日』として消費拡大に取り組んでいる。今年5月からは、那覇港総合物流センターで低温保管庫を活用し、安定供給のため保管機能強化に取り組んでいる」と述べた。
オーバーツーリズムについては、新垣健一文化観光スポーツ部長が「レンタカーによる混雑やごみ捨てなどが報告されている。県は、公共交通の利用促進、外国人観光客向けのマナー啓発ブックの配布などを実施してきた」と説明した。
離島教職員の住宅手当の調整では、平敷昭人県教育長が「期間を限定し、臨時的任用職員のため一定戸数の民間賃貸住宅の借り上げを検討している」と述べた。