カギマナフラが開幕
伝統の舞で交流/宮古とハワイ絆深める
「カギマナフラin宮古島2019」が4日、開幕した。初日はマティダ市民劇場で「カギマナの夕べ~宮古とハワイの交流~」があり、ハワイ、県外、地元の参加団体が伝統の舞を披露、多様な文化を共有しながら交流を深め合った。カギマナフラは6日まで。5日はトゥリバーフラ、競技のコンペティションは最終日の6日に行われる。
カギマナフラは、ハワイの伝統芸能フラを通じ、宮古島とハワイマウイ郡との姉妹都市交流を深めることが狙い。文化交流の促進と観光振興も兼ねる。前回は台風で中止のため、今年は2年ぶりの開催となる。
初日のイベント「カギマナの夕べ」には、宮古島の琉舞団体と県外のフラ団体などが出演した。それぞれの地域で磨き上げてきた琉舞とフラを披露し、文化交流の意義を再確認した。
地元の島袋本流紫の会前里博美琉舞練場と、玉城流敏風会池間美代子琉舞研究所は洗練された琉舞で観客を魅了。琉球國祭り太鼓宮古支部は勇壮なエイサーで盛り上げ、なりやまあやぐまつり実行委員会は「なりやまあやぐ」を歌った。宮古フロイデ合唱団も出演してイベントに花を添えた。
スペシャルステージでは6日のコンペティションで審査員を務めるフラの指導者らが出演。優雅で洗練されたフラを披露し、観客をくぎ付けにしていた。
最後は参加者が全員で踊り、イベントの初日を盛大に締めくくった。
冒頭にあいさつした下地敏彦市長(代読・長濱政治副市長)は「大会に出場される皆さんには、フラを通じて宮古島の美しい自然を体感し、心と文化の交流を楽しんでほしい」と呼び掛けた。その上で「カギマナフラ(美しい魂)を表現した踊りで大会を盛り上げて欲しい」と期待した。
5日のトゥリバーフラはトゥリバー海浜公園で午後4時から開かれる。入場は無料。6日のフラコンペティションはマティダ市民劇場で行われる。午前10時開場で観覧料は1500円。