市景観計画改定へ/専門部会が発足
20年度末の策定目指す/社会環境の変化に対応
市景観審議会が10日、市役所平良庁舎で行われた。市から景観計画の改定についての諮問を受けたことに伴い、市景観専門部会が発足した。2020年度末までに専門家による協議を行い、地域の現状や社会環境に沿った内容に計画を改定するとしている。今後、6回の審議を踏まえて同年度末の答申と改定を目指している。
専門部会は、市景観審議会のメンバー6人で構成され、専門部会長には審議会長の池田孝之琉球大学名誉教授が就任した。
今回の改定については、伊良部大橋の開通、みやこ下地島空港ターミナルの開業などに伴うリゾート開発の増加や、陸上自衛隊駐屯地開設による人口増など、取り巻く社会環境が大きく変化していることが要因としている。
同計画が策定された08年当時に比べ、状況の変化もあり、これまでの計画の延長線上では市の将来を方向付けることが困難であることから、都市の活力を維持しながら、自然、歴史、文化等を生かして良好な景観を次代に継承することを目指している。
同部会の掌握事務としては、景観計画区域や良好な景観形成のための方針、行為の制限に関することなどとなっている。
今年度は、基礎調査▽景観ゾーン・景観形成方針の見直し検討▽届け出対象行為の規模・景観形成基準の見直し検討-などを行う。
次年度は▽景観計画の改定▽パブリックコメント実施支援▽景観条例の改正-などを予定している。
具体的には、開発可能なエリアと環境保全地域を明確化するほか、建物の高さの制限などについてもメンバーの意見を聞きながら総合的に改定していくとしている。
専門部会のメンバーは次の通り。
▽部会長=池田孝之(琉球大学名誉教授)▽部会員=庄司優(市景観審議会副会長)、長濱毅(県建築士会宮古支部長)、下地勇榮(県造園建設業協会宮古支部長)、砂川幸男(宮古地区宅地建物取引業者会長)、長田幸夫(県建設業協会宮古支部長)