自分の地域、自分で守る/全国地域安全運動出発式
防犯意識の高揚図る
2019年全国地域安全運動宮古島地区出発式(主催・宮古島警察署、宮古島地区防犯協会)が11日、同署構内で行われた。警察や防犯協会員のほか、防犯ボランティアや行政機関団体など関係者が多数参加。「自分たちの地域は自分たちで守る」という防犯意識を強化し、安全で安心な地域づくりの実現に向けて決意を新たにした。同運動期間中(11~20日)は朝のあいさつ運動、万引き防止防犯パトロールや街頭パトロールおよびチラシ配布などを実施する。
同運動での全国重点は「子供と女性の犯罪被害防止」、「特殊詐欺被害の防止」で、県の地域重点は「適正飲酒運動の推進」となっている。
出発式では主催者あいさつで宮古島署の上運天幸徳署長が宮古島圏域での今年の運動重点として自転車盗・万引き被害の防止を掲げていることを説明。宮古島署管内では刑法犯認知件数が前年同期比で7件増加しているとし、「安全と安心を実感できるまでには至っていない」との認識を示し、「地域安全活動を実践し、安全で安心して暮らせる宮古圏域の実現に向けさらなる協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長は期間中にあいさつ運動や夜間パトロールなどの活動を地域を挙げて住民が一体となって実施していく考えを示し、協力を求めた。また、宮古島市の下地敏彦市長(代読)、県宮古事務所の稲福具実所長もあいさつした。
地域安全宣言決議では防犯協会の真壁寛樹副会長が、▽子供・女性が安心できるまちづくり▽還付金詐欺や架空請求詐欺などの特殊詐欺防止対策活動▽万引き、自転車盗、車上狙い、侵入窃盗の犯罪防止活動▽美(か)ぎ酒飲み運動▽未成年者の深夜徘徊(はいかい)、飲酒、喫煙防止運動-に重点を置いた上で「地域ぐるみで『ちゅらさん運動』を実践し、魅力あふれる宮古圏域づくりに努める」と宣言。決議を読み上げると参加者から拍手が送られた。
式終了後は、同運動を周知するための青色回転車両による街頭パレードの出発を参加者で見送った。