社会・全般
2019年10月14日(月)8:55
サシバの群れに歓声/下地島で市民観察会
宮古野鳥の会主催のサシバ市民観察会が13日、下地島のキャンプ村近くで行われ、親子連れや野鳥の会会員らが空高く群れで舞うサシバを見上げ歓声を上げた。この日は午後2時から1時間で1200羽のサシバが確認された。
野鳥の会の仲地邦博会長や久貝勝盛さんが参加者にサシバの生態などについて説明した。仲地会長は「サシバの胸の紋様で幼鳥か成鳥か分かる。縦の紋様だと生後1年以内の幼鳥、成鳥になると紋様が横になる」と見分け方を説明。また「サシバは本州や中国大陸で繁殖し、南下して越冬する。南下する途中に宮古島があり、休息する」と話した。サシバは1日に400キロ程度飛ぶことができ、宮古島や伊良部島に立ち寄る鳥は沖縄本島北部や奄美大島などを早朝に飛び立って来るという。仲地会長は「野鳥の会が観察を始めて今年で47年目。始めたころは5万羽くらい観察できたが年々減ってきている」と懸念した。
参加者は空を見上げ、渦を巻くように舞う「タカ柱」に歓声を上げた。祖父と参加した東小2年の當眞栄汰君は「初めて見た。不思議だった」と話した。